福島県 阿武隈高原 川内村のカフェ・ダノニーのブログ。東日本大震災で被災、原発事故により避難中。

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愛読書は、びんぼう自慢
びんぼう自慢・なめくじ艦隊

びんぼう自慢 なめくじ艦隊
昭和の名人、古今亭志ん生の半生記。昨年末に入手してからというもの、毎日のように読んでいる店長の愛読書です。

子どもの頃から噺が好きで、ラジオの演芸番組を追いかけていました。当時は、きっちり演じる圓生が好みでしたね。そこはかとない艶っぽさ、怪談から人情まで幅広い芸、ネタの多さ、子どもなりに「名人ってこういう人なんだな」なんて思ったもんです。

大人になってみると、いい加減でふわふわとつかみどころのない志ん生がよくなってくる。息子の馬生(横板に餅といわれましたが、ほんわかとした語り口がまたいいなぁ)、志ん朝もいい。

びんぼう自慢なんて読んでると、すさまじいばかりの貧乏暮らしです。今の時代の人には想像できない暮らしっぷり。暮らしがそのまま落語のネタになってしまうんですから、なんとも。おかみさんが着物を縫う仕事を請け負ったのに、その着物や生地を質に入れてしまい、返せなくなる。師匠から預かった羽織を質に入れちゃう。真打ち披露の金を使い込む。食べるものがなくて、池のアカガエルをとっては、「カツレツより上等だ」と食べる。60歳すぎて売れるまで、毎日どうやって暮らしていたのか、よくも生きていけたものと思います。

私がまだ子どもの頃には、町のはずれの横町や路地裏などにこんな家族が生き残ってました。割烹着のおかみさん、鼻をたらした子ども、みんな消えていきましたね。

お金がなくても、死にはしない。
お金がなくても、幸せにはなれる。

あ〜、世の中、うまくいかないなぁとか、明日のお金をどうしようなんてことで、くよくよと考え込むような夜には、読む特効薬ですね。あれを読もうってんで、ちょいちょいとつまみ読みすると元気がでてきます。なぁに、金がなくて死にはしないし、なんとかなるもんだ。笑って寝ちゃおう。

どうで、人とは違った生き方を選んだんです。
田舎で暮らそうとか、カフェをやろうとか、安全・安心な暮らしではない方にすごろくを進めたんですから、タイヘンなのはあたりまえですね。

それでも、ときには辛いなぁと思う夜。
なめくじと戦う志ん生一家の話でも読んで、ひと笑い。
カテゴリ:店長の部屋 | 20:28 | comments(0) | trackbacks(0)
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