福島県 阿武隈高原 川内村のカフェ・ダノニーのブログ。東日本大震災で被災、原発事故により避難中。

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防災訓練に参加しました
山崎小学校の防災倉庫

避難先で、防災訓練に参加しました。
神奈川県の高齢の両親(夫の)のもとに避難生活をしている店長です。舅は90歳近くなのに、今年は地区の「救護班担当」になっています。自分が救護される年齢だというのに、救護担当。担架でけが人を運び、病院に搬送するなんて無理な話ですが、高齢化がすすむ住宅地では、一人暮らしの高齢者の姿が目立ちます。若い世代といっても、昼間は勤務先に行っていて、地域には残っていません。

避難生活+同居をはじめたとき、ご近所に挨拶したところ、
「よかったですねぇ〜」
といった声が返ってきました。高齢になった両親を、近所の方達も心配されていたようです。また、近所の方にとっても、中学生・高校生の息子達や夫は力強い存在に思われたようで、なにかあったらお願いしますとも声をかけられました。

プライバシーを守り、他人の生活に入り込まない都会の住宅地は、ストレスが少なくて快適です。しかし、隣近所の助け合いとなると、よそよそしさが弱点になります。田舎の強靱な連帯は、日常生活では「面倒だなぁ」と思われましたが、非常時にはどれだけ頼りになったことか。

近所の小学校にある「防災倉庫」の内容を点検し、非常時の手順を確認したわけですが、実際に体験した私にとっては、「これで大丈夫?」と思われることが多々あったので、いくつか質問してみました。
「福島から避難してきたんですけど…」と話をしたら、一気に緊張が高まり、真剣に防災についての意見が出るようになりました。10分ほど、避難や炊き出しのことを話をさせていただきました。

川内村では、お葬式の「組」があり、イベントや祭りがあったので、たくさんの人への食事提供の際、リーダーになる人が何人もいました。百人単位での食事づくりって、分量の見積や調理など、素人が手を出せるものではありません。今回の防災訓練では、何度も、キャンプやアウトドアの延長といったニュアンスの話がありましたが、避難・救護というのは、そんな生やさしいものではないですから。

「側溝の金属ふたをはずして、煮炊きにつかう」という話を長男にしたところ、
「あれは、中学生でも数人がかりで運んだくらい重い。はずすのにも、道具が必要だし、力がいる。イモ煮会で経験あるから知ってる。大変なんだよ。」

中学生の次男も、
「(神奈川県の)中学校で火をつけるという作業があったんだけど、みんな、葉っぱや薪をいっぱいのせて火をつけようとするから、ぜんぜんダメなんだ。ボクは後ろで見てたんだけど、これは無理だなぁと思ったから、周囲から小枝を集めておいて、火を焚きつけたよ」

田舎暮らしの経験は、これからも役に立つと思います。しかし、避難先の神奈川県で、役立つ日が来ないことを祈っています。
カテゴリ:店長の部屋 | 15:59 | comments(0) | trackbacks(0)
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