福島県 阿武隈高原 川内村のカフェ・ダノニーのブログ。東日本大震災で被災、原発事故により避難中。

<< 真夜中の電話 | −ブログトップ− | 秋元美誉さんの畑が見える >>
川内村に一時帰宅
ドームハウス

10月16日(日)2ヶ月ぶり、川内村に一時帰宅しました。
川内村に田舎暮らしをはじめたとき、私の母も村に移住させたのですが、震災で避難してから一度も帰ったことがないので、荷物の整理などに一度戻りたいとせがまれ、一時帰宅となったものです。

母は一週間ほど川内村にとどまり、自宅を整理しました。
もしかしたら、もう二度と戻れないかもしれない自宅です。いつ亡くなってもいいように、重要な書類は持ち出しました。3月に避難したので、本格的な冬物のしたくも必要でした。

避難している先は、狭いワンルームマンションの一室ですから、ほとんど荷物を置く場所がありません。最小限の荷物と布団を運び出しました。

母を連れてきたついでに、ドームハウスの自宅ものぞいてみました。
しめきったままの家の中は、ほこりとカビで大変な状態になっていて、思い切って窓を開け、換気をしました。放射線の被害が恐くて窓を閉めたままにしていたので、カビが大発生したようです。

もう、この家に戻れないのだろうか。
戻るとしたら、いつ、戻れるのだろうか。
そんなことを考えると、こみあげてくるものがあります。カビだらけの家でも、なんでも、ここが私の家。どうしたって戻りたい。親の介護や子どもの世話が終わったら、残りの人生は川内村で過ごしたいと思います。


かりん

自宅へのアプローチに、なぞの木が生えて一年。いつも草刈りのときに無慈悲に刈り込んでいたので、「なんの木なんだろう」と思っていたのですが、今年は避難していて草刈りもろくにできなかったため、とうとう正体がわかりました。
いくつも実ったカリン。無農薬の果実として、ダノニーの「かりんジャム」になるはずだったカリン。今年はどんなに実りをつけても、見向きもされずに地に返るしかありません。
カテゴリ:店長の部屋 | 22:07 | comments(2) | trackbacks(0)
コメント
こんばんは、noraです。
meimeiさんのブログを経由して来ました。

かつて「いわなの郷」にて、寒風干しやプリン、ハチミツ、カステラなどを美味しく頂いた福岡の者です。

いわなの郷や個人ブログの更新が途絶え、IT系業務がお忙しいのかなと思っておりましたが、独立した店舗にて営業されていたことに、発展にというか進化にというか、そんな点に驚いたところです。

あの3月11日から8ヶ月以上が経ち、どんな言葉を並べても虚しくなりそうですが、かつて以上に何かのパワーを感じています。

(実は、ドームハウスの写真を見て、カフェ店長のDANさんのブログと確信した次第です。)

ブログを見つけたことにいっぱいいっぱいで、ロクな事を書けませんが、望む生活スタイルに少しでも近づいていかれることを祈っております。

乱文、失礼いたしました。
| nora | 2011/11/21 1:03 AM |
覚えていてくださって、ありがとうございます。
通販を起こしたことから、地域振興のためにはもっとやらなくてはいけないと実店舗の経営に移行したのですが、3年でこんなありさまになってしまいました。すこしずつ成果をあげていただけに、残念です。

川内村のおかれた立場は、大変微妙なものになっています。表面的な報道や、自治体の動きだけではわからない、地元の事情などを伝えていくのが、これからの私の役割になるなのかもしれません。

移住して15年。無一文で川内村に移住し、いままた無一文での避難生活です。「生き抜いて、自分の最善を尽くす」という人生のプログラムはそのままに、避難生活もできることに最善を尽くしていこうと思っています。

地元にとどまり、村の再建に必死な人がたくさんいます。1000年先の未来に向けて、未来の川内村を子孫に残すためにがんばっています。見守っていただけるとうれしいです。コメントありがとうございました。
| カフェ店長 | 2011/12/11 11:49 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://cafe.danony.jp/trackback/1297773
トラックバック